FirstBlood ノート
公開日:
2016年9月25日
公式サイト:
ホワイトペーパー:
https://coss.io/documents/white-papers/first-blood.pdf (公式リンクは現在無効?)
Bitcointalk(フォーラム):
https://bitcointalk.org/index.php?topic=1543891.0
https://github.com/firstbloodio
Blockchain Explorer:
https://etherscan.io/token/FirstBlood
FirstBlood / 1ST
First Bloodは、Ethereumブロックチェーン上の分散型Oracles(分散型データベース)によって構築される、eSports(Electric Sports/ゲーム対戦のことをeSportsという)のP2P競争ゲームプラットフォームを提供する暗号通貨プロジェクト。
eSportsのプラットフォーム
ゲームに参加する人間が互いにFirstBloodトークン(1ST)をベットすることでゲームは開始される。プレイヤーはプレイヤー自身に、観戦者はどちらが勝つかにベットすることが可能。
各マッチ結果は、各Witnessノードが、ゲームサーバーから直接取得したデータにより自動検証し、ゲームの勝者に報酬(1ST)を支払う仕組み。この時Witnessノードはトークン保有量にあわせて、ゲームのトーナメントの手数料配当がうけとれる、PoSのような仕組みを有している。
その結果に不服なプレイヤーは、JVP用手数料を支払うことで再審を申し立てることも可能で、その場合は分散型裁定システム(Jury Voting Portal/JVP)によりランダムに陪審員が選ばれる。選ばれた陪審員はどちらが勝ったか試合結果を投票して決まる(その後陪審員にはJVP用手数料が報酬として払われる)。
より公平なランキング制度
グローバルランキング
プレイヤーをランク付けする。 上位ランクのプレイヤーは、”メンター”として下位ランクのプレイヤーを教えることができる(その際1STトークンが報酬となる)。
マッチメイキングランキング(MMR)
各試合ごとに自動で調整。自分と同等程度のユーザー同士で試合・交流をすることが可能
ユーザー評価システム(URS)
不正なプレイヤーを罰するシステム。
デューデリジェンス・見積もり
ホワイトペーパーには以下のように仮定されています。
Assumption: Daily players play 1 game daily. FirstBlood customer conversion = 0.5%; Average stake per game = $5; FirstBlood’s fee = 5.0%; Potential daily revenue = Daily Players * 20% * 0.5% * $5 * 5.0%
Assumption: 20% of total playerbase play daily
対戦料金:
$5
プラットフォーム使用料:
5%
プレイヤー数/day:
38,600,000 (内、20%が1STトークンを賭けて戦う)
予想される収入:
38,600,000 * 賭けるプレイヤー20[%] * 1STが握るeSports市場シェア0.5[%] * 対戦料金$5 * プラットフォーム使用料5[%] * 365[日] = $3,522,250
時価総額:
$52,297,640 (2017/08/30現在)
バリュー投資法よろしく、FirstBloodが成長企業であると考えて、営業CF($3,522,250)の15倍=$52,833,750がプロジェクトの時価総額として妥当。
総評
投資先としては悪くないプロジェクトだと思います。
Ethereumのスマートコントラクトを使う部分は、資金のデポジット部分と配当だけで、技術的に難しい展望を描いているわけではありません。
開発陣も例えば、Augurのコア開発者Joey Krug氏がアドバイザーに入っていたり、問題のないように思われます。
今後のeSportsの発展なども鑑みると、結構有望なプロジェクトなのではないでしょうか、と個人的に思っています(0.5%しか市場シェアを取れないということはないと予想)。
→ 追記(2017/10/1)
FirstBloodの評価を下げます……。
こちらの記事の途中にある ICO product delivery - Google スプレッドシート を見てもらってもお判りになると思いますが、プロダクトのローンチが非常に遅いです。ちょっと残念ですが、評価は低めに見積もることにいたします。